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<モデルイベント>
スキーバックの到着を空港で(悲しいことに)一人待つことになったため、翌日のモデルイベントのためのワクシング等をする時間はまったく無かった。モデルイベントは、勤勉な日本人は一番のバスで真っ先に参加し、さっさと帰ってきた。初日の感想としては、もともと想像していたよりもずっと難しい、というものである。
テレインはいかにも北欧チックで、福島大会とよく似ていた。アップダウンは少ないものの、針葉樹が密集して生えており、見通しはきかない。ネットワークもモービル道が主で、スウェーデンほど細かくはないものの、ルートチョイスの幅は広い。事実、ちょっと快調に飛ばしたら、情けないことにあっという間につぼってしまった。大里さんと記念撮影なぞしながら、この日は軽めの調整で終えた。
<ロングディスタンス 2.28>
ワールドカップのスタートは、午後スタートのマスターズとかぶらないように9時半からとなっていてので、一人で会場に向かい、準備を行った。各国ともにものすごい数のスキーでテストしているのはいつものことであるが、前日のスタートドローで、滑るのが遅いからスタートを早くしてくれ、というお願いが通じ、9番目のスタートであった。
結果は、トップ93:55のところを、171:15(トップ比182%)であった。27km(アップ450m)という長い距離でもキロ3分ちょっとで滑ってしまうトップ選手には到底太刀打ちできるレースではなかった。分かっていることではあるが、巡航スピードが遅すぎる。特に登りのモービル道。気合を入れればなんとかダブルポールと片足スケーティングで登れるレベルなのだが、気合と筋肉が続かない。裏磐梯でいくらLSDをしていても、ちっとも早くなれる気がしない。来年以降はもっとこの部分のトレーニングを重ねる必要があるだろうし、夏場の筋トレ、ローラーも重点的にプッシュ対策をしておいたほうが良いだろう。日本でもルスツや猪苗代など、プッシュの重要性が高いテレインがあるので、まずは国内の大会で結果が出せるように準備したい。
レース前半はとにかくミスが多かった。スタートが早い分だけ、抜かれる事が多く、気が散っていたのかもしれない。後半に入ると、3時間以内に帰ることを念頭において慎重にレースをしたので、それほど大きなミスも無かったように思う。心配していたガス欠も起こらず、大した成績ではないものの無事に完走できたことは単純に嬉しい。(アイルランド人に負けたのは悔しいが・・・)
<スプリントレース 3.1>
スプリントは本当はマスターズのための競技で、ワールドカップ選手はレストの日だった。しかしせっかくエストニアまで来たのと、前日のロングからショートに頭を切り替えるためにも出場することにした。
スプリントのコース距離は5.5km、ウィニングは20分弱といったところであろう。ワールドカップ選手が参加しないとはいえ、ウォーミングアップを見るだけでいかにも早そうな人たちがごろごろいた。このレースは地元の選手権大会も兼ねていたようで、ヨーロッパ中から早い人が集まっていたのだろう。
このレースの目標はグスタフソンコーチに言われた、Don't hesitateを実践すること。立ち止まって地図を読むことよりも、スピードを重視することにした。また、ワールドカップ選手であるアイルランド人に打ち勝つこと、最下位にならないこと、を目標とした。
レースが始まった後、1:5000の地図にかなりとまどった。チェックポイントが現れるのが想像以上に早い上に、トラックはかなり細かい。地図を細かく読んで進むというより、グスタフソン式の「右左左右・・・」がかなりの効力を発揮するレースで、ポスト間で立ち止まることはほとんど無かった。
マスターズの選手がかなりいて抜かすのに苦労はしたことを除けば(どこかの国のおばちゃんのポールをふんづけて曲げてしまいました、懺悔。)、スピードにものれてさわやかなレースだった。結果はトップが17分27秒のところを25分10秒(トップ比144%)。巡航速度も4.5min/km(トップは3.1min/km)と、かなりのスピード感があるレースが出来たと思う。このスプリントレースで、スピードにのったレースを経験できたのは大きな収穫であった。
ちなみに余裕でアイルランド人に勝ったと思われるこのレース、アイルランド人は前夜飲みすぎのため寝坊し、レースに参加することが出来ず不戦勝となった。
<ショートディスタンス 3.2>
ショートディスタンスが最後のイベントである。前日のスプリントで気をよくしていたので、目標はトップの150%程度としていた。今回のレースもキロ5分を切るくらいのペースでいければ、なかなかのタイムが出るだろうと考えていた。
トップスタートではあったのだが、マスターズの選手たちがゴールした後のスタートなので、スタートまではゆっくりとマスターズの選手たちの応援、写真撮影などをしていた。マスターズの選手たちは、元ナショナルチーム代表と思われる人たちもごろごろしており、とても日本人選手がまともに立ち向かえそうにはなかった。しかし、レース自体はあらゆるレベルの人が楽しめるように組まれており、一部の人たちだけを対象にしてレベル差がある者達を排除するようなものではないのが素晴らしいと感じた。事実、どのクラスの参加した日本人選手たちも、それぞれに楽しんだようである。
さて、レースについてだが、スタートで先読みしすぎ、1番や2番までをじっくり読めていなかったことが敗因だろう。ミスにミスを重ね、ラス前のビジュアルでも恥ずかしいミスを重ね、タイムはかなり悪いものであった。冷静さを欠くレースのお手本のようなレースであった。
ライバルアイルランド人は、Good race! と自分で言うほど無難にまとめたようで、トップ比150%程度であった。完敗だった。
<色々な反省と今後について>
今回のワールドカップに出場するまでは、アルコールも減らし、体重も落とし、グスタフソンコーチの元で毎週トレーニングも行い、今までで一番の準備をすることができた。しかし、世界レベルの人間と少しでも戦うまでにはまだまだこなさなければならないことがある。夏場のトレーニンもそうだし、冬場のトレーニングももっとひとつひとつのトレーニングに課題を持ってこなす必要があるようだ。グスタフソンコーチが言っていることの重要性が大会に実際に参加するまでは本当はあまりよく分かっていなかったが、今なら違う視点からとらえることができるようになった。ダブルポール、ナロートラック、十字トレーニング、マップトレーニング、どれをとってみても、本番で本当に重要な項目だらけである。今後は選手としての活躍と事務局長としての役割を果たすことももちろんだが、こうしたテクニックについても、しっかりと伝授していきたいと思う。
<皆さんに贈る言葉>

今回のワールドカップへの参戦を機に、もう少し選手でいたいと思うようになった。日本人のスキーオリエンティアは、世界とのレベル差はかなりのものだが、ワールドカップというビッグネームの大会に希望すれば比較的簡単に参加できる。皆さんも、1年か2年、必死にトレーニングすれば、必ず出れると思う。「柴田ですら出れるんだから俺も出れるはず。」、こんなことを言った人(G彦氏)がいるが、まさにその通りだと思う。だからレベル関係なく、挑戦してみて欲しい。
また、マスターズについては、どんなレベルの人でも、参加して後悔することは無いと思う。一人くらいはライバルを見つけることができるだろうし、まさに参加して楽しむための大会であると思う。
希望者には、OLPのメンバーがグスタフソン直伝の秘密特訓方法で、確実に早くなれるようお付き合いしますよ!
<おまけ:エストニア語講座>
テレ!:こんにちは。 アイター!:ありがとう。 今回の旅行はこれしか使っていません・・・。 |